ハムのラジオ第49回「東海総合通信局とJARLガイダンス局の連携運用」の中で、無変調局の追跡についてのお話しがありました。 この件は、決して人ごとではありませんので、東海総合通信局の野口さんに内容を詳しくお伺いしました。 以下、その内容を掲載します。 −−−−−−−−−−−−−−− 2011年の中頃から愛知県の某所における下記の申告が東海総通に寄せられたそうです。 「1295MHzメインチャンネルで、ほぼ毎日、朝になると無変調を出しながら移動する局がいる」 最初は故意かと考えられましたが、バックノイズなどの状況から、知らずにやっている可能性が高いと考えられました。 そこで、東海総通とJARL愛知県監査指導委員会のメンバーで某コンビニの駐車場に何度も集合し、通過する車両のチェックを何度も行ったとのことです。 その結果、1200MHzの無線機を付けた軽車両を、東海総通が追跡し突き止めることができました。 それに至る原因は次のとおりでした。 ・娘(ハム免許有り)のために買った軽車両に父親(ハム免許有り)が無線機を設置。 ・その軽車両を娘婿(ハム免許無し)が通勤のために使用。 ・無線機はダッシュケースの中にセットされ、外からは見えない状況。 ・アマチュア無線に興味の無い娘婿は知らずに運転。 ・運悪くマイクが無線機と隙間との間でプッシュボタンが押されたいた。 ・無線機の電源も入ったまま。 ・結果、通勤のためエンジンを掛ける度に電波が出たり切れたりしていた。 原因としては単純な偶然でした。 しかし、一瞬にして通過していく車両を確認し追跡するのに3回も移動監視し、JARLのみなさんも多大なる協力をしたとのことです。 (解決したのは2012年4月末) 総通とJARLが合同で移動監視を行うというのは前代未聞で、他の総通では行われていないとのことです。 こういった経験もあり、東海総通とJARL間には、非常に良好な関係が築かれているとのことです。 放送の中でもお話しがありましたが、アマチュア局に限らずプロの局も無変調の出しっ放しといった事案が非常に多いそうです。 プロ・アマ問わず、人間の不注意から起きるトラブルですから気をつけなければいけませんね。 【さんきゅぅの教訓】 ・無線機の電源は、こまめに切りましょう! ・ハンドマイクは、見えるところに引っかけるようにしましょう! 以上