岡 利章 JF3KOA/1 (こあ) 様からいただいたメッセージをご紹介します。
第10回(JT65モード特集)をお聴きいただき、いただいたメッセージです。
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初めてメール(投稿)をさせていただきます、JF3KOA/1 「こあ」と申します。
初回から楽しく聞かせていただいおります。
EMEには全く縁がないのですが、HF帯でのJT65A通信を楽しんでいますので、「筆を取る」ならぬ「キーボードを叩いて」みました。
JT65Aのモードは実は私のアマチュア無線活動本格復活を大きく推進するきっかけになったモードです。
大学入学時に1エリアに来てから、一時期パケット通信を楽しんでいたあとは、かなりの期間430MHz帯のハンディ機で知人と話をする以外の無線活動をほぼ休止していました。(ただ、コールサインだけは切らさずに再免許を続けていました。)
それが、2011年秋の7回目の再免許手続きをきっかけに、廻りの古い友人が何人も無線へ復帰していたこともあって、HF機(FT-897DM)を購入、試しにHFを含むマルチバンド(7/21/28/50/144/430)のモービルホイップを2階ベランダに取り付けてみました。
小さなアンテナなので、DX局との交信は全く期待していなかったのですが、そのときに興味を持ったのがJT65Aモードでした。
微弱な信号でも交信ができるこのモードなら、ベランダのホイップでもDX局と交信できるかもしれないと、無線設備の変更申請の間にいろいろと調べてソフトウェアを導入、受信をしていました。すると、ロシア、オーストラリアだけでなく、ヨーロッパの局もデコードできることがわかりました。
そして、ホイップアンテナを使った復帰最初の交信が、JT65Aのブラジルの局だったのです。
ホイップアンテナでブラジル、ウルグアイ、ロシア、アメリカ、フィリピンとの交信が28MHz帯(10mバンド)で実現でき、久々の無線を楽しみたい気持ちが加速し、すぐに固定用マルチバンドGPをベランダに上げてしまいました。
その後、現在まで1年半弱の期間に、約60エンティティとJT65Aにて交信できました。
番組でご紹介のあったソフト「JT65-HF」を使って交信をしています。
どのモードでも全く同じですが、まずはしばらくワッチ&運用してみると交信パターンやノウハウが分かってくると思います。
いくつか、番組の内容に補足をさせていただくなら、
・数局が同じ周波数で同時に送信するとデコード出来ないので少し周波数をずらすとのことですが、これは呼ぶ側の工夫だと思います。複数局が呼んでいることをWebのレポートで確認したときは、次に呼ぶときに他局の呼び出している周波数から、ベースの周波数を少しだけずらすことで、デコードしてもらえる可能性が少し上がると思われます。
・送信時に注意することはPSKなどでも同じかと思うのですが、音声出力を大きくしすぎることなく、ALCの働かないリニアな領域での送信を心がけていただきたいと思います。そうでないと、信号が歪んで他局へも迷惑になるようです。
・完全にパターンに沿った交信だけでなく、レポートを交換した後には、「73」を送る際に出力やアンテナ情報を送っていたり、年始の挨拶を送信していることもあり、各自送信できる13文字内でいろいろと工夫しているようです。
これからも番組を楽しみにしています。
では、失礼します。
こあ JF3KOA/1 (岡)