収録振り返り 〜リグから教わったこと〜

みなさんこんばんは。YOTA Japan の JR2KHB 須田です。

3月21日の放送は「リグ談義 HF編」でした。

先週のV/U編に続くリグ談義2回目。かっこいい無線機といえば、やっぱりHFの固定機!今回も実に多くの機種が登場しましたね。みなさんは幾つご存知でしたか?私は真空管リグは全然わかりませんでした hi

そう、2009年資格取得、2011年開局の私、真空管リグを触ったことがございません。あの PLATE とか DRIVE とかのツマミ(合ってますか?)を、メーター見ながら動かしてチューニングするのを、実際にやったことがないんです。……あ、でも、手動のアンテナカプラーはいつも使っているので、結局似たようなものなのかもしれませんね。

それでも、写真で見る真空管時代のリグの、無骨ながらも洗練された格好良さには、惹かれるものがあります。もう40年早く生まれていたら、虜になっていたでしょうか。


さて、放送でお話できなかった小ネタをひとつ。

「最も思い入れのあるリグ」として放送でも取り上げた、YAESU FT-920。固定機としてはエントリーモデルで、時代的にはFT-1000系列の下位機種という位置づけになるでしょうか。調べますと、1997年発売、定価198,000円で、その年のグッドデザイン賞も受賞しているそうです。

機能的に嬉しかった部分は放送でお話ししましたが、ここではちょっと一癖あった部分を。

このリグ、送受信に使えるボイスメモリー「デジタルメモリーレコーダー」がついています。当時まだ出始めだったのでしょうか、取扱説明書冒頭の特徴紹介にも取り上げられている機能です。

そんな機能があると,当然CQマシンとして使いたくなるわけです。……が、一つ問題が。

なんとこのボイスレコーダー、録音時間がたった8秒しかなかったのです!

まだ運用もスムースとは言い難い中学生時代でしたから、CQの録音は、時計とにらめっこしながら試行錯誤する必要がありました。最初は「どうぞの『ぞ』が切れた!」、次の録音は「焦って早口になりすぎた!」とか……。ローカルコンテストですとコンテスト名まで言わなくてはならないので、更に時間は詰まります。

いかにコンパクトに、かつ聞きやすくCQを出すか。工夫を重ねた末,「CQであること」「コンテスト参加であること」「コールサインは何か」「CQの終わるタイミングはどこか」この4つだけを伝えるようにして、制限時間に収めることに段々慣れてきました。

今となってはもう、当たり前のように短いCQを出すようになりました。そういうコンテスト慣れも、あの「8秒メモリー」で鍛えられたおかげなのかな、と思ったりしています。


そんなことをふっと思い出したので、今週の編集後記タイトルは「リグが教えてくれたこと」にしてみました。リスナーの皆様にも,そういう思い出、ありませんか?

それでは、また!

JR2KHB 須田

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